「あの出来事からちょうど3日が経つが、アメリカ人は未だ歴史から距離を置くことができないでいる。しかし、我々の歴史に対する責任は既に明らかである。 つまり、これらの攻撃に応え、悪の世界を除去することである。戦争は秘密裏に虚偽と殺人を持って我々に対して遂行された。この国は平和的であるが、怒りに突き動かされた時には激烈なものとなる。衝突は他者の設定した時と条件により引き起こされたが、我々の選択した方法と時期をもって終わりとなる。」
アメリカ合衆国は全世界に及ぶテロリスト達との戦争を戦っている。敵は単一の政権や人物や宗教やイデオロギーではない。敵はテロリズム―計画的な、無垢の人々に向けられた政治的に動機付けられた暴力である。
多くの地域で、正当な不満が究極の平和の現出を妨げて来た。その様な不満は政治的な過程の中で表明されて当然であり、表明されるべきである。しかし、いかなる原因もテロを正当化するものではない。合衆国はテロリストの要求に対しいかなる譲歩もしないし、いかなる取引もしない。我々はテロリストと、テロリストに意図的に避難場所を与え、援助を与える者との区別をしない。
全世界的なテロリズムとの戦いは、我々の歴史上の他の戦争とは異なるものである。それは、ことのほか捕らえどころのない敵との、幾多の戦線における長きに渡る戦いとなる。進捗は持続的な成功―あるものは見え、あるものは見えない―の積み重ねの上に達成される。
こんにち、我々の敵は、政治的な目標を達成する為にテロリズムを匿い、支持し、用いる政権に対して文明化された国家が成し得、又行う結果を見ている。アフガニスタンは解放された。つまりは同盟軍はタリバンとアルカイダの掃討を継続している。しかし、我々がテロリストと交戦するのはこの(アフガニスタンの)戦場においてだけではない。幾千もの訓練を受けたテロリストたちが、捕まらずに北米、南米、欧州、アフリカ、中東とアジア全般に渡って分子として存在し続けている。
我々の優先度は、第一に全世界に及ぶテロ組織を分裂させ、殲滅し、指導力(指揮、統率と通信)と物資の援助、財源に攻撃を加えることにある。これにより、テロリストの計画と、遂行する能力を無力化する効果がある。
我々は、引き続き各地域のパートナーを支援し、テロリストを孤立化させる協調的な努力を計る。ひとたび地域的な作戦によって脅威が特定の国家への脅威へと限定化された場合、我々はその国家が任務を遂行するに必要な軍事力、法の施行、政治的、資金的な手段を持つのを確実にするのを助ける。
合衆国は我々の同盟国と共に引き続きテロリズムの資金源を分断する働きを続ける。我々はテロリズムの資金源を特定して封鎖し、テロリストやテロリストを支持する者の資産を凍結し、テロリストが国際的な金融システムに接するのを拒絶し、合法的な寄付がテロリストに濫用されるのを防止し、選択的な資金網を通じてテロリストの資産が移動されるのを防止する。
ただし、この作戦は連続的に効果的である必要があるだけでなく、全ての地域における累積的な効果は、我々が目指す結果を達成するのに役立つ。
我々は次の方法によってテロ組織を分裂させ、殲滅する。すなわち、
我々はまた国際的なテロに対抗する戦いを勝利するという観念に基づく戦争を遂行する。
これは以下を含む。すなわち、
我々は、最上の防衛は良き攻撃に如かずと理解すると共に、アメリカの国土安全保障を強化して、攻撃に対して防衛し抑止する。
当政権は、トルーマン政権が国家安全保障会議と国防省を創設して以来、最大の政府再編成を提案した。新設の国家安全保障省への中央集権化と、新たに統合された軍事指揮とFBIの根本的に再秩序化を含む、包括的な国土安全保障の為の計画は、全ての段階の政府と、公共分野、民間分野の協力関係を包含する。
この戦略は逆境を好機へと転換させる。例えば、緊急管理システムは単にテロ対処のみならず、全ての危険への対応により良く応用できる。我々の医療システムは単に生物テロの為だけではなく、全ての伝染病と大規模災害の危険にも対処する為に強化されている。我が国境警備はテロリストを止めるだけではなく、正規の交通の効率的な往来を改善する。
我々の焦点はアメリカを防衛することにあるが、その一方で、我々は今日のグローバル化された世界において、テロを撃破するには我々の同盟国及び友好国の支持が必要であることを知っている。可能な時はいつでも、合衆国はテロと戦う義務を果たす地域組織や国家権力に依拠する。テロとの戦いが能力を超えるものと政府間で認識した場合には、我々は政府間の意思の力及び資源を、我々と同盟国の提供できるいかなる協力とも調和させる。
我々はアフガニスタンにおいてテロリストを追撃すると同時に、国際連合の様な国際機関との協力を継続して、非政府機関(NGO)や他の国々との協力と同様に、アフガニスタンの復興に必要な人道的、政治的、経済的、そして安全保障の援助を提供してゆく。それによってアフガニスタンが再び同国の人々を虐待し、隣国に脅威を与え、テロリストに避難場所を与えない様に。
全世界的なテロを相手とする戦争では、我々は究極的には我々の民主的な価値観と生活様式の為に戦っていることを決して忘れない。自由と恐怖が戦争状態にあり、この衝突には手短で安易な結末はない。テロに対する作戦を導いて行く為に、我々は新しく、生産的な国際関係を鍛え上げているところであり、21世紀の挑戦に応えるに見合う様に従来の国際関係を再定義しているところである。