都知事選候補者に聞く〜平和に関するアンケート〜

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知事選で、だれを選んだらいいんだろう?
選挙広報を見ても、新聞を見ても、どうもよくわからない。
どの人も「平和」というけれど、その中身はどうなっているんだろう?

 そんな疑問を持っていたところ、友人が、「イラク攻撃に賛成?反対?選挙の前に聞いてみよう!」と いう アクト・ローカル!プロジェクト をたちあげました。

そうだ、わからないことは、候補者に聞けばいいんだ!

 ・・・ということで、今いちばん聞きたいことを候補者の方たちに聞くこと にしました。

 アンケートをやろうと決めたのは9日。投票日は目前に迫っています。
 2人で相談しながら一晩で設問と申し入れ書を作り、10日に知事選候補者の 方々の選挙事務所を訪れ、アンケートを渡し、回答をお願いしました。

 その結果をここに載せました。

 きっと、わたしたちと同じように、「だれにしよう」と迷っている方は たくさんいらっしゃるだろうと思います。

 投票する際の判断材料のひとつとして使っていただければ、と思います。

 ご意見・ご感想などありましたら、miyoshi@itoh.org宛てにお知らせください。

           2003年 4月 11日  室田 元美 ・ 伊藤 美好


候補者の方々のご回答(到着順)
若林 義春 候補
樋口 恵子 候補
ドクター・中松 候補
石原 慎太郎 候補


◆平和に関するアンケートのお願い◆
2003年4月10日

○○さま

 私たちは、東京都に住む一有権者です。
 いわゆる団体には所属しておりませんが、連日報道されるイラク の悲惨な状況に心を痛め、平和な社会をつくるためになにかでき ないだろうかと考え、インターネットでつながる友人たちと話して いるところです。

 ところで、私たちは、13日に迫った知事選について、選挙広報や 新聞などを読んでも平和に関するみなさまのお考えが具体的にわか らないため、どなたに投票したらよいか、迷っています。

 そこで、すべての候補者の方々に、平和に関するアンケートをさせて いただいて、投票の際の判断材料にできないかとおもいつきました。

 選挙運動終盤の忙しい時に、こんなお願いをして申し訳ございません が、どうぞお答えいただきますよう、お願いいたします。

 いただいたお返事は、すぐにホームページに掲載し、私たちと同じよう に迷っている人たちと情報を共有したいと考えています。  お返事を加工したり、他の目的に使うようなことはいたしません。

 11日 時ごろに回収に伺いますが、ファックスにてご回答いただいても けっこうでございます。よろしくお願いいたします。

ファックス: 03-3・・・
電話:03-3・・・

伊藤美好 東京都・・・
室田元美 東京都・・・


◆平和に関するアンケート◆

Q1(イラク攻撃)
  アメリカ・イギリスのイラク攻撃に対し、日本政府が支持表明したことについて

 □ 賛成
 □ やむをえない
 □ わからない
 □ のぞましくない
 □ 反対

Q2 (有事法制)
  4月に衆議院通過の可能性がある有事関連3法案について

 □ 早急に成立させるべき
 □ 成立をめざし慎重に審議をすべき
 □ 有事法制は必要だが、内閣から提出された法案および自民党より出された修正案には反対
 □ 有事法制は必要ない
 □ わからない

Q3 (自治体戦争協力)
  1999年成立のガイドライン法に基づき、東京都が国から戦争への協力を求められたら

 □ 積極的に協力する
 □ やむをえず協力する
 □ 協力しない
 □ わからない
 

Q4(北朝鮮との関係)
日朝間の国交正常化に向けて日朝交渉を

 □推進すべき
 □拉致問題が解決するまでは停止すべき
 □すべきでない
 □わからない
ご協力ありがとうございました。 お返事をいただきましたら、すぐにweb pageにて公開し、ご連絡させていただきます ので、どうぞよろしくお願い致します。




候補者の方々のご回答(到着順)

若林 義春 候補 (日本共産党) いただいたファックス 1. 2.

 ホームページ


 Q1  (イラク攻撃)
  アメリカ・イギリスのイラク攻撃に対し、日本政府が 支持表明したことについて

 □  反対 

 この戦争でおおくの市民と子どもが傷つき、命を奪われました。
いま、国際赤十字もイラクから出国し、傷ついた市民が医療も受けられない状況に あることも聞いています。
米軍が使用した劣化ウラン弾による放射能汚染なども市民の命と健康に 重大な影響を与えます。

 東京新聞(4月10日付)は、「戦争は解放でない、すべての破壊だ」と書きましたが、 戦争によって問題は解決しませんし、罪なき市民が無数の犠牲をおしつけられます。 米軍はいまなお、全土の完全制圧に軍事行動をつづけています。

 私は、ただちに戦争をやめ、国連憲章に基づく平和秩序の回復に力をあわせること こそが、問題解決の道と考えます。


 Q2  (有事法制)
   4月に衆議院通過の可能性がある有事関連3法案について

 □ 有事法制は必要ない

 国家間の紛争は、戦争という手段ではなく、あくまでも国連を中心とした 平和的手段によって解決が図られなければなりません。

 2000年に開催された世界市民平和会議は、「(日本国の)憲法9条のように 戦争放棄宣言を採択すること」を世界各国の議会に呼びかけました。アメリカの 戦争に協力することを目的とした有事立法は、こうした世界の平和の流れにも 逆行するものです。


 Q3  (自治体戦争協力)
   1999年成立のガイドライン法に基づき、東京都が国から戦争への協力を求められたら

 □  協力しない 

 自治体の仕事は、住民の福祉と安全を守ることです。アメリカの戦争に協力する ことは、この精神に反するものです。


 Q4 (北朝鮮との関係)
 日朝間の国交正常化に向けて日朝交渉を 

 □推進すべき

 拉致問題や戦後処理問題など北朝鮮との間の懸案は、あくまで平和な手段で解決 がはかられるべきであり、武力行使や武力の威嚇に訴えることなどは絶対にあっては なりません。
北朝鮮の政権が、国際社会におけるルールについて、われわれと共通の常識をもたない 状況にあるだけに、日本の側が国際的な道理をふまえ、問題を平和的 に打開する態度をつくすことが重要です。

 現在、日朝国交正常化交渉の場があり、この対話を通じて問題の解決をはかり、北 朝鮮が国際社会から孤立し無謀な行動を起こさないようにつとめることが大事です。





樋口 恵子 候補 (無所属)  いただいたファックス

 ホームページ


Q1 (イラク攻撃)
アメリカ・イギリスのイラク攻撃に対し、 日本政府が支持表明したことについて

 □ 反対 


Q2 (有事法制)
4月に衆議院通過の可能性がある有事関連 3法案について

 □有事法制は必要だが、内閣から提出された 法案および自民党より出された修正案には反対


Q3 (自治体戦争協力)
1999年成立のガイドライン法に基づき、東京都が 国から戦争への協力を求められたら

 □ 協力しない

 基本的に現在のガイドラインには、あいまいな点が多く、地位協定の問題も含めて見直す べき。
「戦争への協力」はすべきではありませんが、日米間の協力でガイドラインを発動 することはケースを見定めて判断すべきです。 


Q4(北朝鮮との関係)
日朝間の国交正常化に向けて日朝交渉を

(該当項目なし)

 拉致問題解決の見通しがないままの正常化交渉はありえない。





ドクター・中松 候補 (無所属) いただいたファックス

 ホームページ


 Q1  (イラク攻撃)
  アメリカ・イギリスのイラク攻撃に対し、日本政府が 支持表明したことについて

 □ その他 

 今回の戦争について都民の意向を直接アメリカ首脳に伝えて交渉する。 

 米国国会で表彰され、米国首脳と対等の立場で話せる唯一の候補者です。  


 Q2  (有事法制)
   4月に衆議院通過の可能性がある有事関連3法案について

 □その他

 私が発明したDND(ドクター・中松ディフェンス)によって敵の攻撃を未然に防ぐ。
 DNDに必要なら有事法制。


 Q3  (自治体戦争協力)
   1999年成立のガイドライン法に基づき、東京都が国から戦争への協力を求められたら

 □ その他

 唯一の純粋無党派候補であり、都民の意向を100%反映させ 国と対決する。
 


 Q4 (北朝鮮との関係)
 日朝間の国交正常化に向けて日朝交渉を 

 □その他

 拉致という犯罪行為は許さない。
 拉致被害者である日本国民の全員帰国が優先。
 核開発中止させる。
 ミサイル製造中止させる。





石原 慎太郎 候補 (無所属)

 ホームページ

 10日、他の候補者の方々と同じように、選挙事務所に行き、担当の方にアンケートを手渡しました。
11日に2度電話をしましたが、担当の方が選挙運動にでかけられていて不在だったため、12日朝にまた 電話をし、お話することができました

 「アンケートをお願いしておりましたが」というと、「どちらの団体でしょうか」ときかれました。
 「団体ではなく、個人です」というと、「個人からのアンケートにはお答えしないことにしています。個人 の方は、選挙広報と政見放送を見て判断してください」といわれました。

 「団体からのアンケートには答えていらっしゃるのですか」と聞くと、「団体に優劣をつけることになるので、 原則として答えません。新聞社からのアンケートには、答えています。そちらを見てください」

 「いろいろ見てもわからなかったものですから・・」と言うと、「なにについてお聞きになりたいんですか」 と聞かれたので、「平和に関して候補者の方々のお考えをうかがいたいとおもったのです」と言いました。

  それに対しては「平和を望まない候補者なんていませんよ。ホームページには、しっかりと考えを書いてあるので、よく読んでいただければ、平和のためにどういう取り組みをしているか、わかっていただけると思います」
 「アンケートに対しては、『無回答』と発表されてけっこうです」
とのことでした。